Windowsパソコンに有料のセキュリティソフトを
導入すべきか悩んでいる人に向けた記事です。
パソコンを買ったばかりの時、有料のセキュリティソフトを導入するか悩むことってありますよね。
「ウイルス」に感染して個人情報が流出することを想像するだけで怖くなります。
ウイルスは怖いし、やっぱり買ったほうがいいのかな?
最初に結論から言えば、基本的に購入する必要はありません。
Windowsには「Microsoft Defender」というセキュリティ機能が備わっているからです。
無料で使えるのでワザワザ購入する必要はありません。
ただし、次のポイントに当てはまる人は例外です。
- 他人の個人情報(電話番号・住所録・取引先データ等)を保存する場合
今回は、有料セキュリティソフトが「いる人」「いらない人」の判断基準を詳しく解説します。
誰でも理解できるように専門用語は避けて説明していますので、パソコンに不慣れな方や初心者の方も安心してお読みいただけます。
ぜひ最後までご覧ください。
そもそもウイルスって何?感染するとどうなるの?
パソコンの使用者に不利益を与えることを目的として作られた悪意のあるプログラム(総称:マルウェア)のことです。
ウイルスに感染すると不正アクセスをはじめ、パソコンの内部情報を外部に送信するなど多くの被害を及ぼします。
総務省の発表資料からも、コロナ禍の影響によるテレワークの普及やクラウドサービスの拡大に伴いサイバー攻撃が年々増加していることが分かります。
出典元:総務省資料(サイバー攻撃の最近の動向等について)
インターネット上に潜む脅威に対抗するため、検知と駆除を目的としたセキュリティソフトが必要になります。
有料セキュリティソフトが「いる人」「いらない人」の判断基準
驚かせるようなことを書きましたが、サイバー攻撃の多くは企業を主としたものです。
一昔前までは「インターネットを利用するなら有料セキュリティソフトは絶対必要」という考え方が一般的でしたが、現在は古いものとなっています。
理由は冒頭で説明した通り、Windowsパソコンには無料で使える「Microsoft Defender(旧名称:Windows Defender)」という優秀なウイルス対策ソフトが備わっているからです。
「Microsoft Defender」は、ウイルスやスパイウェアなどマルウェア(悪意のあるプログラム)からパソコンを守ることができます。
- リアルタイム保護(常に監視し、不正なプログラムを遮断する)
- スキャン機能(ファイルがウイルス等に感染していないかチェック)
- ファイアウォール機能(ネットワーク上の不正アクセスなどの侵入を防止する)
- アプリとブラウザーコントロール(悪意のあるアプリやファイル、サイトから保護)
基本的なウイルス対策機能を持っているので、パソコンを安全に保護してくれます。
そのため、有料セキュリティソフトを利用する必要性が低くなりました。
有料セキュリティソフトの出番が減ったヨ!
それでは、有料セキュリティソフトが「いる人」はどのような人か?
その判断は主に「第三者の個人情報を持っているか?」です。
例えば
- 年賀状などの住所録を持っている人
- 電話帳をパソコン上に保存している人
- リモートワークで業務資料を取り扱う人(取引先データ含む)
要するに第三者の情報資産を持っている場合は、有料セキュリティソフトが「いる人」になります。
逆に、当てはまらない人は「いらない」と判断して問題ありません。
他人や会社の情報をパソコンで保管しない人は「Microsoft Defender」があれば十分です。
Microsoft Defenderを使用する手順は下の「 」ボタンから確認できます。
Microsoft Defenderを有効にする方法(Windows10) ※クリックで開きます
次の手順で「Microsoft Defender」を有効化できます。
「有効にする」の表示がない場合は、手順「7」までスキップしてください。
以上の操作で「Microsoft Defender」の有効化が完了します。
Microsoft Defenderを有効にする方法(Windows11) ※クリックで開きます
次の手順で「Microsoft Defender」を有効化できます。
「有効にする」の表示がない場合は、手順「7」までスキップしてください。
以上の操作で「Microsoft Defender」の有効化が完了します。
有料セキュリティソフトが「いる人」の理由
他人や会社の情報を取り扱うパソコンでは強固なセキュリティ対策が必要になります。
理由はカンタンです。
一度漏洩すると「自分自身では対処不可」になってしまうからです。
流出してしまった他人のデータは、自らの手では対処できません。延々とネットの海を漂い続けることになります。
もし、情報の流出に気づいたとしても「ごめん流出したから自分で守って!」とは言えません。
最悪、他人に大きな被害を及ぼしてしまう結果に繋がります。
さらに、企業データを漏洩させてしまった場合、社会的信用の失墜だけではなく損害賠償の対象になってしまう危険性もあります。
結果的に、第三者の情報を保つ場合は、徹底したセキュリティ対策が求められることになります。
どうしても有料ソフトを入れたくない場合、さっさと他人の情報資産を破棄するのが最も安全です。
自分のデータが流出した時は対策が可能です。
例えば、被害度の大きいクレジットカード情報の流出であったとしても、カード番号を変更するなど打つ手があります。(カード会社により補償も可)
有料セキュリティソフトの有用性とは?
有料ソフトの有用性と聞くと、検知能力を真っ先に思い浮かべる人も多いと思います。
しかし、検知能力ではありません。
なぜなら、無料の「Microsoft Defender」も検知能力は高いからです。
これはセキュリティ製品の性能評価を行っている「AV-Comparatives.org」のレポートが参考になります。
ウイルス対策ソフトの性能比較を実施している独立テスト機関です。
マルウェアの感染テストを実施し、セキュリティプログラムの性能結果データを提供しています。
マルウェア保護テストは次のソフトに対して実施されています。
2023年9月のテスト結果は次の通りです。
出典:マルウェア保護テスト2023年9月
マルウェアの検知能力という点においては、大差がないことが分かります。
それでは、わざわざお金を出してまで導入する有用性とは何か?
結論、「過剰な防御システム」です。
例えば、よくわからないサイトに訪れてファイルのダウンロードもしくは実行した時、そこにマルウェアが入っていたなら「Microsoft Defender」が危険であることを教えてくれます。
ですが、そもそも危険なサイトでファイルを取り込めている時点で問題ですよね?
もし誤って「承認」操作をしていたら、悪意のあるマルウェアに感染するといった相当マズイ状況にあったことになります。
一方、過剰な防御システムが搭載されたソフトを導入していた場合
リスクの高いサイトに訪問する前の段階で「危険なサイトであると認識する」ことが出来ます。
検索結果を表示した段階で「安全」「注意」「警告」等の安全状況を示したステータスが表示されます。
検索結果ページから「危険度」を把握できるので、不正サイトへの訪問を防ぐことが可能です。
あらかじめ危険度を知っていれば、悪意のあるプログラムをダウンロードする機会も大幅に減ります。
他にも有料ソフトでは「スパムメール遮断機能」などリスクを避ける機能を持っています。
あれもこれもダメ!とソフトに注意される環境になるので、慣れてくると鬱陶しく感じることもあります。
しかし、脅威に対する最大の防御は危ない場所に踏み入らないことです。
有料ソフトの有用性とは「もしも」の危険性を過剰な保護システムで先回りして潰すことにあります。
一歩も危ないエリアに近づかない環境づくりを出来るのが最大のメリットにあたります。
有料ソフトは検出能力以外の場所で効果を発揮するヨ
有料セキュリティソフトを選ぶポイント
有料ソフトを導入する理由は「過剰な保護システム」に身を置くことが目的です。
そのため、次の5つのポイントを押さえたものがオススメです。
- 危険なWEBサイトを表示する前に安全性の確認ができる
- 迷惑メールや危険なメールを検知して遮断もしくは警告が行われる
- 個人情報を盗む目的で正規のサイトに偽装している悪質サイトをブロックする
- マルウェアに感染した時、オペレーターによる遠隔操作での駆除サービスがある
- 土日祝でも連絡(電話もしくはチャット)できるサポート窓口を設置している
基本的なセキュリティ機能に加えて、「ウイルス駆除サービス」や「サポート営業日」が重要な指標となります。
例えば、万が一でもマルウェアに感染すれば早急な解決が必要になります。
その際に自分自身では「駆除できない」もしくは「駆除できているのか判断できない」時があります。
このような時、オペレーターがパソコンを代理操作して感染状況の確認から駆除作業まで直接対処してくれます。
ただし、ウイルス駆除サービスがあっても連絡が取れなければ意味がありません。
そのため、休業日を設けているメーカーは避けるのが無難です。
せっかくお金を払うのなら安心度の高いソフトを選ぶのが大切になります。
オススメのセキュリティソフトはある?
とくにありません
5つのポイントをしっかり押さえていれば何を選んでも問題がないからです。
【5つの条件を満たすセキュリティソフト】
ZERO スーパーセキュリティ | ノートン360 デラックス | マカフィーリブセーフ | |
---|---|---|---|
1年契約 | 7,680円 | 5,980円 | |
3年契約 | 14,480円 | 9,980円 | |
有効期限なし | 5,900円 | ||
利用可能台数 | 3台 | 3台 | 無制限 |
※公式販売サイトの料金一覧です。(変動する可能性があります)
※マカフィーリブセーフ以外は利用可能台数「1台版」も販売されています。
いずれの製品も重要な機能・サービスは備えています。
各製品の大きな違いとしてはライセンスの形態です。
「
要するに「買い切り」タイプです。
ただし、ライセンスが端末に固定されるので、パソコンを買い替える時などは改めて購入が必要です。
ライセンスの入れ替えを予定している、且つ「3台」以内の端末を利用している環境の場合は「ノートン
「4台」以上の端末で利用する場合は「マカフィー リブセーフ
コストパフォーマンスの面で言えば、「ZERO スーパーセキュリティ」が最も優れています。
まとめ
有料のセキュリティソフトが「いる人」「いらない人」の判断基準は第三者の情報をパソコンに保存するか否かです。
そして、「いる人」の導入目的は徹底した防御力の元でパソコンを運用するためです。
今は何でも無料の時代ではありますが、「もしも」が「重大な事故」に繋がる可能性があるのなら費用を支払ってでも対策しておくことが大切です。
他人の情報を管理しない「いらない人」は「Microsoft Defender」のみで十分な効果を得られます。
セキュリティソフトの有用性がよく分からず悩んでいる方の参考になれば幸いです。
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