Windows復旧 | 回復ドライブの使い方を解説[簡単]

本記事は回復ドライブ使い方について、
画像を用いて解説しています。

こんにちは、家電店員のかややよです。

突然パソコンが起動しなくなった時の救世主「回復ドライブ」。

Windowsを初期状態に戻すことができるので、緊急事態に陥ってもパソコンを復旧できます。

とはいえ、あまり使用機会がないので「使い方がわからない…」という方も多いですよね。

そこで、今回は回復ドライブの使い方を紹介します。

手順どおりに操作を進めるだけで復旧が終わるので、ぜひ最後までご覧ください。

回復ドライブはパソコンの調子が悪くなる前に用意しておかなければなりません。

目次

回復ドライブを使用する前の注意事項

回復ドライブの使用前に次の2つのことに注意してください。

ファイル(データ)が消去される

回復ドライブを使用するとパソコンは初期状態に戻るため、パソコン内の資料や写真、動画などのデータは全て消えてしまいます。

正確に言えば、後述する削除オプション(「ファイルの削除のみ行う」)の選択次第でデータ復元ソフトを用いれば復旧できることもありますが、確実ではありません。

そのため、どうしても必要不可欠なデータが存在する場合は、回復ドライブの操作を進める前に救出作業を実施した方が復旧できる可能性が高まります。

パソコンが正常に起動しない状態で、データを救出する方法は下の記事で詳しく紹介しています。


回復ドライブの使用後は再セットアップが必要

回復ドライブを使用して初期状態に戻したあとは、パソコンを購入した時と同様にセットアップが必要となります。

セットアップ時にMicrosoftアカウントが必要となるため、事前に用意しておくことで設定作業をスムーズに進められます。

Microsoftアカウントって何だっけ?

Windowsの初期設定、Officeソフトの再インストールなど「Microsoftのサービス」を利用するときに使うアカウントのことです。

Microsoftアカウントは、電話番号またはメールアドレス(「○○@outlook.jp」「○○@outlook.com」「○○@hotmail.com」等)とパスワードを組み合わせたものです。

回復ドライブ使用後のセットアップの流れや、Microsoft Office(ExcelやWord、PowerPointなど)の再インストール手順は下の記事で詳しく紹介しています。

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Microsoft Surfaceにフォーカスしたセットアップの記事ですが、基本的な手順はメーカー問わず同じです。

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回復ドライブの使い方

それでは回復ドライブの使い方を紹介します。

STEP
パソコンに回復ドライブ(USBフラッシュメモリ)を接続する
回復ドライブを取り付けたときの画像
STEP
電源を入れて、BIOS(UFFI)のBOOTメニューから回復ドライブを起動する

BIOS「BOOT(起動)」メニューを開いて、「USBメモリ(回復ドライブ)」から起動するように設定してください。

ブートメニューはコンピューターの起動時、どのデバイスから起動させるか設定する項目です。

BIOS(UFFI)の起動方法、およびBOOTメニューの画面はメーカーによって異なります。

BTOPC(ASUS)のBootメニュー画像
管理人PCでBoot Menuから回復ドライブを指定した時の画像

一般的には電源を押してから、「F2」「F8」「F10」「F12」キーのいずれかを押すことでBIOSを起動できます。

うまく起動できない場合は、お使いのメーカーに合わせて手順を確認してください。

Surfaceは「電源を押して、音量を下げるボタン」を長押しすることで「STEP3」の画面が表示されます。

Surfaceの音量-ボタンを表す画像
STEP
「Microsoft IME」をクリックする
Microsoft IMEの選択画面
STEP
「ドライブから回復する」をクリックする
「ドライブから回復」の画像
STEP
【ドライブの暗号化が行われている場合】回復キーを入力して「続行」をクリックする

ここで回復キーの入力が求められる場合は、ドライブの暗号化が行われています。

回復キーは48桁の数字です。

正しい回復キーを入力しなければ初期化を実行できません。

回復キーの入力画面

回復キーが不明な時はMicrosoftアカウントの管理ページから確認してください。

回復キーの表示画面

参照手順の詳細は、「」を開くことで確認できます。

回復キーの参照手順(Microsoftアカウントに紐付けられている場合)

回復キーはMicrosoftアカウントに紐づけて保存しているのが一般的です。

スマートフォン、もしくはインターネットに接続できるデバイスを用いて、Microsoftアカウントに接続したうえで回復キーを確認してください。

Microsoftアカウントにバックアップを保存していない、またはローカルアカウントで回復キーの管理をしていた場合は参照できません。

STEP
Microsoftアカウントの管理ページにサインインする
STEP
MicrosoftアカウントのIDを入力する
MicrosoftアカウントのID入力画面
STEP
Microsoftアカウントのパスワードを入力する
Microsoftアカウントのパスワード入力画面
STEP
「デバイス」から「詳細の表示」を選択する
デバイスの詳細を示す画像
STEP
「BitLocker データ保護」から「回復キーの管理」を選択する
回復キーの管理を示す画像
STEP
本人確認のSMS認証を開始する
本人確認の認証開始画面
STEP
電話番号の下4桁を入力する
電話番号下4桁の入力画面
STEP
SMSで届いた認証コードを確認して入力する
SMSの認証コードを入力する画面
STEP
回復キーを確認する
回復キーの表示画面
STEP
「ファイルの削除のみ行う」「ドライブを完全にクリーンアップする」のどちらかを選択する
削除オプションの選択画面

「ファイルの削除のみ行う」を選択した場合、個人用ファイルやユーザーアカウント等の削除が行われますが、データ復元ソフトなどを用いてデータを復旧できる可能性があります。


「ドライブを完全にクリーンアップする」はパソコンを譲渡、もしくは廃棄することを前提にハードディスクドライブのデータを完全に消去したいときに選択します。

STEP
「回復」をクリックする
回復の実行画面
STEP
回復・Windowsのインストール完了まで待機する
回復処理の実行画面
Windowsのインストール画面
STEP
Windowsの復旧が完了する

Windowsの復旧が完了し、セットアップ画面が表示されます。

Windowsのセットアップ画面

まとめ

普段は触れることのない「BIOS(UFFI)」の操作が大変でしたよね…。

いちど経験して手順を理解してしまえば同様の問題が起きても、焦らず取り組むことができます。

出来れば次はない方がいいですけど…

最後に、ドライブの回復時に「ファイルの削除のみ行う」を選択し、データの復元を試みる場合は、無料のソフト(アプリ)は使用しないでください。

パソコンが不調となり回復したにも関わらず、発行元不明な不審なプログラムを使ってしまって、ウイルスに感染したり、動作が不安定になったりすると本末転倒だからです…。

Windowsの初期化後にデータを復元するのであれば、次のポイントを踏まえてサービス(製品)を選んでください。

  • 困った時に連絡できるサポート窓口を用意している
  • データを復元できないときに返金保証がある

データ復元ソフトの使い方や設定でツマづいてしまうと問題が解決できません。

製品に関する問題や疑問を持った時に、頼ることができるサポート窓口を設置しているサービスが望ましいです。

さらに、復元できなかった時のことを想定しておくのも大切となります。

有料復元ソフトの相場は5千円~1万円ほどです。

大きな出費をして最終的に目的を達成できなかった場合、財布はもちろん精神的に大きな痛手となりますよね。

安価なソフトやサービスは返金保証がないものがあります。

オススメはソースネクストの救出データ復元です。

カスタマーサポート窓口はもちろん、「製品が正常に動作しない・データの復元が成功しない」時のための返金制度を設けているので安心して利用できます。

救出データ復元の特徴や実際の使い方は下の記事で詳しく紹介しています。

どうしても自身での解決が難しいと感じる時は、サポート専門会社を頼るのも選択肢のひとつです。

回復ドライブの使用後は、Windowsのセットアップが必要となります。

セットアップの項目は下の記事で詳しく紹介していますので、参考にしてみてください。

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