本記事ではブラザーから販売されているファーストタンクモデルの
ランニングコストや保証期間などを紹介しています。
こんにちは。家電量販店でプリンターを販売しているかややよ(@kayayayo)です。
プリンターって種類が多くて、どの機種を買えばいいのか分かりにくいですよね…。
プリンター業界のビジネスモデルはいわゆる「インク商法」なので、写真の印刷機会が少ない人がCanonやEPSONの5色・6色搭載機種を購入すると無駄なコストが掛かります。
ランニングコストを無視して適当に選んでしまうと大失敗するので注意が必要です。
書類の印刷がメインの方は4色モデルが最適です。
そして、「より長く」「より印刷コストを抑える」を目的とする場合、最もオススメとなるのがブラザーのファーストタンクモデルとなります。
ファーストタンク?なにそれ?
ファーストタンクモデルとは大容量インクカートリッジを搭載しているインクジェットプリンター・複合機のことです。
インクカートリッジに大容量のインクが入っているので、ランニングコストを大幅に抑えることができます。
今回はファーストタンクの特徴をはじめ、おすすめの機種を紹介します。
ファーストタンクモデルとは?
ブラザーのプリンターは全て4色構成なので、基本的にどのモデルを選んでもコスパが優れています。
その中でもファーストタンクモデルは1本のインクカートリッジに大容量のインクが入っています。
- ブラックインク黒色=標準モデルのインクカートリッジ16本分
- カラーインク=標準モデルのインクカートリッジ10本分
インク量が多いということは、ランニングコストを抑えることができるので印刷枚数が多い人ほどファーストタンクモデルを購入した方が得になります。
よく使う黒インクの印刷枚数で比べると、標準モデルのカートリッジが「約375枚」に対して大容量タイプのカートリッジで「約6000枚」印刷することができます。
ファーストタンクモデルのコスト
標準モデルとファーストタンクモデルのコストは次のとおりです。
用紙サイズ | 標準モデル | ファーストタンクモデル |
---|---|---|
A4 モノクロ | 約3.0円 | 約0.8円 |
A4 カラー | 約9.9円 | 約4.1円 |
L半(写真) | 約23.1円 | 約12.5円 |
※ファーストタンクモデルのコスト値は最新機種「DCP-J4143N」のものです。
標準モデルとファーストタンクモデルで大きな差があります。
最も差の小さい 「A4 モノクロ」でも1枚あたり「2.2円」違います。
1000枚も印刷すれば2,200円の開きとなります。
ファーストタンクモデル「DCP-J4143N」の耐久枚数は10万枚であるため、限界まで印刷したと想定すると「22万円」の差が生まれます。
ファーストタンクモデルは保証期間が得
プリンターのメーカー保証は通常1年間です。
ですが。。。1年以内に故障することは中々ありません。
故障の多くは1年が経過してからです。
別途、追加料金を支払って延長保証に加入していなければ、メーカー保証終了後の修理は完全実費となります。
そこで役立つのがメーカー保証を無料で延長できるハイプリサービスです。
ハイプリとは対象機種を購入してオンライン登録することで、追加料金0円で保証を延長できるサービスのことです。
標準モデルでもハイプリに加入可能ですが、1年しか保証が追加されません。
しかし、ファーストタンクモデルであれば、メーカー保証が3年まで延長できます。
下の記事で詳しく紹介していますが、ブラザーを含めプリンターの修理料金はわりと高額です。
例えば、「標準モデル:DCP-J528N」の場合、メーカー保証が切れたあとの修理料金は「13,200円」もします。
ファーストタンクモデルは「もしもの保険」を長く受けることができるので安心して使用できます。
注意点として購入から半年以内に登録しなければ受け付けてくれません。
ファーストタンクモデルを購入後は「ハイプリ」への登録を忘れないようにしてください。
ブラザーのプリンターはインク交換が楽
ブラザーの機種は本体の前面からインクを交換する形式なので、手を汚さず簡単に交換できます。
ファーストタンクは大容量なので交換頻度は1年に1度あるかないかくらいですが、楽に交換できるのは大きなメリットです。
黒色なら1日16.4枚印刷して、ようやく大容量タイプの6000枚に届くレベルです。
おすすめの機種は「DCP-J4143N」
ファーストタンクモデルといっても機種が複数あります。
その中でおすすめの機種は「DCP-J4143N」です。
理由はファーストタンクモデルの中で本体料金が安く機能が豊富だからです。
- スキャナー、コピー機能
- ADF機能(自動原稿送り装置)
- 自動両面プリント機能
- 無線LAN接続機能
- スマートフォン/タブレット接続機能(パソコンがない環境でも印刷できます)
- USBフラッシュメモリ使用可能
- インクが切れてから200枚印刷可能(余裕をもってインク交換ができます)
プリンターに求める基本的な機能は揃っています。
他のファーストタンクモデル機種との大きな違いはファックス機能の有無くらいです。
注意として「A3」サイズ等の大きな用紙には対応していません。
ファーストタンクモデルの特徴は下の記事で詳しく解説しています。
ファーストタンクモデルの弱点
標準モデルのプリンターより、初期投資額(本体料金)がどうしても高くなるのが弱点です。
ファーストタンクモデル「DCP-J4143N」の販売価格が約3万円に対して、標準モデル「DCP-J528N」は約1万5千円ほどです。
そのため、1年の内に年賀状くらいしか印刷しない場合や、印刷枚数が月に31枚にも達しないのであれば、本体代やインク代を考慮すると「DCP-J528N」を買った方がお得になります。
標準モデルインク(黒)の印刷可能枚数は約「375枚」です。
1ヶ月31枚の印刷ペースで「年間372枚」なので、月の印刷が31枚以下(1日1枚)なら、1年に1本のインクで足りる計算となります。
1年に1本ペースの印刷機会だと長期的(3年以上)に使用しても、本体価格との差額分が埋まりきらずファーストタンクのメリット(ランニングコスト)を享受できません。
プリンターの利用頻度が少ない方は、標準モデルを選ばれた方がお得でカシコイ買い物になります。
「DCP-J528N」に関する内容は、下記の記事で詳しく紹介しています。
まとめ
ブラザーのプリンターは標準モデルを含めてコストパフォーマンスが高いです。
その中でも、さらにコストを抑えたい方はファーストタンクモデルを選べば失敗はありません。
ただし、「ブラザー」のプリンターは「高品質な写真の印刷」には向いてはいません。
品質が高いプリンターが必要な場合は、メーカーや機種の特徴を把握したうえで選択するようにしてください。
メーカーごとの特徴は下の記事で紹介しています。
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