ウイルスバスター クラウドの特徴とメリット・デメリットを解説

本記事はセキュリティソフト「ウイルスバスター クラウド」
製品特徴メリット・デメリットを紹介しています。

こんにちは、家電量販店でパソコンを販売しているかややよです。

ウイルスバスター クラウドはデジタル製品をマルウェアの脅威から守るセキュリティソフトです。

安全・安心にインターネットを使いたい人にとって、心強い味方となってくれます。

とはいっても…

具体的にどんな機能があるの?

他のセキュリティソフトと比べてどうなの?

製品の特徴他製品と比較した時の優位性など気になることが多いですよね。

そこで、ウイルスバスター クラウドの特徴をはじめ、メリット・デメリットを紹介します。

はじめてのセキュリティソフト選びでお悩みの方は、ぜひ最後までご覧ください。

ウイルスバスター クラウドの導入手順は下の記事で詳しく紹介しています。

手順どおりに操作を進めることで、15分程度で使用できるようになります。

目次

ウイルスバスター クラウドとは

ウイルスバスター クラウドは「ウイルス、ランサムウェア、スパイウェア」など悪意のあるプログラム(マルウェア)からデジタル製品を保護するセキュリティソフトです。

日本(東京)に本社を置くトレンドマイクロ株式会社から提供されており、主要家電量販店が販売するセキュリティソフトとしては14年連続で1位のシェアを獲得しています。

日本の脅威動向を重視しているのが特徴で、解析センターや専門チームを東京に設置し、国内のマルウェアを素早く分析・特定して対策が行われます。

パソコンのデータ保護をはじめ、年々増加するネット詐欺(フィッシング、ワンクリック、メール等)への対策機能が備わっている個人情報流出や金銭被害の抑止に大きく役立つ製品です。

ネット詐欺の種類がドンドン増えてきています
ネット詐欺の一覧
  • フィッシング詐欺
  • 偽SNS
  • ワンクリック詐欺
  • 当選詐欺
  • 詐欺メール
  • 偽警告

ウイルスバスター クラウドのメリット

ウイルスバスター クラウドは多くの保護機能を搭載しています。

■ウイルス対策

機能一覧
  • デバイススキャン
  • プログラム保護レベル自動切り替え
  • セキュアブート(OS起動時のマルウェア対策)
  • システム不正変更の防止
  • ランサムウェア検知・ブロック(ファイル自動復元)
  • フォルダシールド(特定ファイルへのアクセスブロック)
  • 感染ファイル自動駆除
  • ウイルス・スパイウェア隔離
  • 不要プログラム自動削除

■ネット詐欺対策

機能一覧
  • WEB脅威対策
  • サーチエンジン/URL対策(スキャン・評価・ブロック)
  • 偽警告/サポート対策
  • ブラウザ通知スパム対策
  • 不正スクリプト対策

■脆弱性対策/不正侵入防止

機能一覧
  • 脆弱性攻撃対策
  • 脆弱性スキャン
  • 脆弱性修正アップデート通知
  • ファイアウォールチューナー
  • Wi-Fi安全性チェック

■プライバシー保護

機能一覧
  • 決済保護ブラウザ
  • ブラウザ/SNSプライバシー設定チェック
  • SNS URL安全性チェック
  • カメラ/マイクアクセス通知
  • データ消去ツール(ファイル安全消去)
  • 情報漏えい対策(マイナンバー/クレジットカード等)

■保護者使用制限

機能一覧
  • URLフィルタ
  • インターネット利用時間管理
  • アプリケーションフィルタ
  • パソコン利用時間管理

■パソコン最適化

機能一覧
  • システムチューナー

■盗難/紛失対策

機能一覧
  • リモートファイルロック

■その他

機能一覧
  • 設定アシスタント
  • 簡単インストール
  • 自動設定/自動アップデート
  • 日本個別の不正プログラム収集
  • セキュリティレポート
  • サイレントモード
  • データ通信量低減

保護機能以外にウイルスバスター クラウドならではの強みが2つあります。

  • 動作が軽い
  • サポートの充実性

動作が軽い

ウイルスバスター クラウドの強みはパソコンに与える負担が軽いことです。

ウイルスやネット詐欺の検出・検知をクラウド上で処理するので、デバイス側(パソコン・スマホ)の負荷が小さく抑えられる設計になっています。

クラウド処理を表す画像

例えば、パソコンのスペック(CPU/メモリ)が低く、すべての処理をパソコン上で完結させる製品の場合、処理が重くなり作業の進捗に悪影響が出ます。

パソコン処理がパンクしている様子を表す画像

ウイルスバスター クラウドは80%の処理をクラウドで行うので、パソコン側は残り20%を担当するだけでよいため、セキュリティ機能による速度低下を軽減できます。

パソコンが快適に動作している様子を表す画像

サポートの充実性

ウイルスバスター クラウドは幅広いサポート体制が整っています。

スクロールできます
電話メールチャットLINE
ウイルスバスター
クラウド
365日
(対応時間:9:30~17:30)
365日
(受付時間:24時間)
365日
(対応時間:9:00~21:00)
365日
(対応時間:9:30~17:30)

LINEサポートまで対応しているのが大きな特徴です。

ウイルスバスターのLINEサポートを表す画像

他社製品も電話やメール、チャットはサポートの窓口は用意していますが、LINEまでは対応していません。

LINEは日常的に使用するコミュケーションツールなので、電話やメールが苦手な人でも気軽にリアルタイムでサポートを受けることができます。

ウイルスバスターのカスタマーサポートは休業日を設けていないので、何らかの困り事やトラブルが起きても365日いつでも問い合わせ可能です。

ウイルスバスター クラウドのデメリット

ウイルスバスター クラウドのデメリットは次の2つです。

  • 年額コストが発生する
  • リモート(遠隔操作)でのウイルス駆除サービスに対応していない

年額コストが発生する

ウイルスバスター クラウドは買い切りタイプの製品ではないためランニングコストが掛かります。

スクロールできます
製品名販売価格
ウイルスバスター クラウド 1年版6,050円
ウイルスバスター クラウド 2年版10,780円
ウイルスバスター クラウド 3年版14,300円
自動更新料(1年)5,500円
※販売価格は公式オンラインショップを参照しています。

安心を得る代わりに費用を支払い続けなければなりません。

設定価格について言えば、他の大手製品と比較して「高すぎず」「安すぎず」の価格帯になっています。

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ウイルスバスター クラウドノートン360マカフィーリブセーフ
1年版6,050円7,680円5,980円
2年版10,780円13,080円
3年版14,300円14,480円12,000円
インストール台数3台まで3台まで無制限
公式ショップ公式ショップ公式ショップ

ウイルスバスター クラウドに限った話ではありませんが、サブスクリプション型(継続課金)の製品は年額コストのデメリットと付き合っていく必要があります。

「更新料0円」で使い続けたい場合は、ZERO ウイルスセキュリティもしくはZERO スーパーセキュリティのどちらかが候補となります。

リモート(遠隔操作)でのウイルス駆除サービスに対応していない

ウイルスバスター クラウドはリモート(遠隔操作)によるウイルス駆除サービスがありません。

例えば、パソコンにウイルスに感染してしまった時、「ノートン360」や「マカフィーリブセーフ」、「ZERO スーパーセキュリティ」であれば、リモートで駆除作業を実施してくれます。

リモートサポートを受けてる様子を表す画像

ウイルスバスター クラウドもリモートサポートは提供しています。

ただし、ユーザーに代わって操作・駆除の対応は行っていません。

ウイルス感染のような緊急事態だとパニックに陥りやすいので、いざの時に第三者によるウイルス駆除サービスを受けることができないのは大きな弱点となります。

ウイルスバスター クラウドの評価(家電店員としての評価)

結論から言えば、「特に薦める理由はないけど、買って損することもない製品」といった評価です。

ウイルスバスター クラウドはシェア率が高く人気の製品ではありますが、他製品を圧倒する突出したポイントがあるわけではありません。

例えば、セキュリティソフトの謳い文句として多い「検知能力」は、マルウェア保護のテスト結果を参照すると芳しくありません。

マルウェア保護テストの結果を表す画像
出典:AV-Comparatives.orgマルウェア保護テスト2022年9月
AV-Comparatives.orgって何?

セキュリティ製品の比較検証を実施するオーストリアの独立テスト機関(非営利団体)です。

定期的にマルウェアの保護テストを実施したうえで、セキュリティレポートを公開しています。

Windows標準機能の「Microsoft Defender(マイクロソフト)」の保護率にも及ばないことが分かります…

もちろん、セキュリソフトは保護率だけが大事なわけではなく、対策機能の種類も重要なポイントです。

とはいっても…機能面も他の有料サービスと比べて特に優れたシステムがあるわけでもありません。

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ウイルスバスター クラウドノートン360マカフィーリブセーフZERO スーパーセキュリティ
ウイルス対策
ネット詐欺対策
不正侵入防止
プライバシー保護
保護者制限
パソコン最適化
盗難・紛失対策
VPN機能(通信データ暗号化)
ID・パスワード管理
公式ショップ公式ショップ公式ショップ公式ショップ
Windowsを対象とした機能

「盗難・紛失対策」に対応していますが、通信データを暗号化するVPN機能IDやパスワードの管理機能は搭載されていないため、他社製品より優位性があるとは言えないのが実情です。

アカウント管理機能(ID/パスワード)は、パスワードマネージャー(年額:2,750円)を購入すれば利用可能です。

つまり、ウイルスバスタークラウドは多数の防御機能を備えた優秀なソフトではありますが、検知率・機能面・料金面のドコを切り取ってみても「並(凡庸)」と評価せざるを得ません。

そのため、ウイルスバスター クラウドは可もなく不可もない無難な選択となるので、「おすすめ!」とも「止めといたほうがいい!」ともならないというわけです。

クラウド処理、ラインサポート、盗難・紛失対策に魅力を感じないのであれば、特に選ぶ理由がないともいえます。

まとめ

ウイルスバスター クラウドは、クラウド処理でパソコンに与える負荷が軽く、ラインサポートなどカスタマサーサポート体制が充実しているセキュリティソフトです。

国内での販売実績とシェア率が高い人気の製品です。

「皆が使っている製品が安心!」「無難な製品を選びたい!」という方には適した製品です。

セキュリティソフトに強いコダワリがない方には、検出率(ビットディフェンダー)が高く対策機能が豊富である買い切り型のZEROスーパーセキュリティがおすすめです。

更新料0円で使い続けることができるので、いちど購入・導入すれば年額コストを気にすることなく快適なデジタルライフを送ることができます。

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