パソコンはどこで処分すればいいの?廃棄方法やデータの消去方法を解説

本記事では不要となったパソコンの処分方法
データの消去方法を詳しく解説しています。

こんにちは、家電量販店勤務のかややよ(@kayayayo)です。

使わなくなったパソコンを処分する時って意外と困りますよね。

どこで処分すればいいの?

データは大丈夫かな?

このような悩みが出てきます。

パソコンには記憶装置(ハードディスクやSSD)が必ず付いているので、情報の漏洩も心配です。

ハードディスクの画像
■ハードディスク

それでは、手っ取り早くパソコンを処分するにはどうすればいいのか。

結論、「家電量販店」にもっていくです。

家電量販店では小型リサイクル家電として、無料で引き取ってくれます。

引き取られたパソコンは、国の認定を受けたリサイクル工場に運ばれてリサイクルされます。

次に、心配なのが記憶装置の「データ」ですよね。

これは、処分方法を問わず「第三者の目に触れさせたくない」なら自分で消去するのが確実です。

家電量販店をはじめ、自治体や回収業者で処分する場合もデータの保護は約束していないからです。

そもそもデータは情報資産なので慎重に扱う必要があります。

今回は、パソコンの処分方法やデータの削除方法を紹介します。

目次

処分する前に情報漏洩のリスクを考慮する

パソコンの記憶装置(ハードディスクやSSD)には色んなデータが保存されています。

例えば

  • プライベートな画像や動画
  • メールアドレス等の個人情報
  • エクセルやワードの書類

などです。

データを消さずに、第三者の手に渡れば、どこかで情報漏えいのリスクは出てきます。

絶対に見られたくないものがある!

個人にしろ企業にしろ、第三者の目に触れたら困るデータは最後まで管理するのは原則です。

しっかりと、万が一に備えて処分することが大事になってきます。

「どこに処分を依頼した」ではなく、リスクがないように廃棄することが重要です。

ちなみに、パソコンの初期化(OS)はデータの復元が可能です。

後述しますが、「パソコンの初期化」や「ゴミ箱で削除」は完全な消去(抹消)ではありません。

何も気にせず処分する人は割と多い

意外と「誰に見られても大丈夫だし困らない」といった人もいます。

データの管理を日頃から徹底しているなら問題ありません。

ですが。。。次の点は再確認してください。

  • ブラウザに銀行やアマゾン等のアカウント情報を保存してませんか?
  • 住所が特定できる写真を保存してませんか?(写真に位置情報「exif」はないですか?)
  • 住所録に他人の住所や電話番号は入っていませんか?

正直、心配しだすとキリがないです。

それだけ、大事なデータが入っているということでもあります。

「よくよく考えるとマズイ」といったこともあるので、用心深いくらいが丁度いいです。

パソコンを処分する方法

最初に簡単に処分する方法として「家電量販店に持っていく」を紹介しましたが、

もちろん、他にも処分する方法はあります。

予備知識として、パソコンは「資源有効利用促進法(メーカー等での回収・リサイクル)」もしくは「小型家電リサイクル法(国の認定業者での回収・リサイクル)」に基づき処分する必要があります。

要するに、「家庭ゴミみたいに捨てることはできないよ!」ってことです。

処分の方法は大きく分けて5つあります。

近くの家電量販店に持っていく(いちばん楽)

個人的に一番楽な方法です。

あれこれ考えたり、どこかに連絡したりする手間がないからです。

料金も無料です。

家電量販店が「小型家電リサイクル」の窓口になっているので、持っていくだけで終わります。

手続きも同意書にサインするだけです。

デメリットとしては、「パソコンを運ぶ面倒臭さ」「混雑時は受け付けまでに時間が掛かることもある」といった感じです。

近くの家電量販店で処分できます。

  • エディオン
  • ヨドバシカメラ
  • ジョーシン
  • ヤマダ電機
  • ケーズデンキ
  • ベスト電器

※ビックカメラグループは、手続きが少し面倒(有料のリサイクル券が必要)なので記載してません。

近所の家電量販店が上記以外のお店なら、事前に電話で「無料での引き取りを行っているか」を聞くようにしてください。

引き取ってもらったパソコンはどうなるの?

国の認定業者に回収されます。その後は、リサイクル工場でリサイクルされます。

メーカーに回収依頼を出す

パソコンのメーカーに連絡をして、回収を申し込む方法です。

例えば、「NEC」のノートパソコンを使用していたのであれば、「NECパーソナルコンピュータ(株) 」に連絡をします。

メーカー連絡前に「製品型名(型番)、PCリサイクルマークの有無」を確認しておくとスムーズに受け答えできます。

注意として、パソコン本体に下図の「PCリサイクルマーク」のシールが貼られていない場合は、有料での引き取りになってしまいます。

PCリサイクルマーク画像
■PCリサイクルマーク

正直、「PCリサイクルマーク」シールがない古いパソコンや、自作パソコンを処分するなら、家電量販店に持っていった方がいいです。

無料で処分してくれる方が有り難いので。。。

国の認可を受けている業者に処分依頼をする

自分で「回収業者」を探して処分する方法です。

「google(グーグル)」等の検索で「パソコン 処分 依頼」と入力すれば結果が表示されます。

回収業者を頼るうえで重要となるのは、「国から認定」を受けている否かです。

正しい回収ルートでなければ、悪用されかねません。

また、連絡前に必ず「小型家電リサイクル法 認定事業者 認定番号 第○号」をサイト等で確認してください。

国から認可を得ている場合は、環境省の認定事業者として登録されています。

業者名と認定番号が一致していない場合は、絶対に利用しないでください。

なお、「回収業者」を利用するのであれば、全国の宅配回収を受け付けている「リネットジャパン」が便利です。

リネットジャパンは環境省や経済産業省から正式な認定を受けています。

【国認定】不用PCの宅配便回収<リネットジャパン>

小型家電回収

地方自治体に処分依頼を出す

自治体によって処分方法が異なります。

地域に設置している「回収ボックス」に投函する方法だったり、直接ゴミ処理センター等に持ち込んだりする方法があります。

一概に言えないので、まずは自治体のサイトを確認してください。

なお、この処分方法を選ぶのであれば、事前にデータ消去をしておいた方がよいです。

あえて言います。。。ずぼらだからです。。。

第三者(買取業者・フリマ)に売却する

メルカリのロゴ画像

買い取りを行っている業者(リサイクルショップ)、またはフリマアプリで売却して処分する方法です。

高値を期待するのであれば、リサイクルショップはオススメしません。

理由として、買取業者は店舗利益(人件費等含む)を考慮した価格でしか買い取ってくれないからです。

パソコンのOSが「Windows8.1」以下なら買い取ってくれても100円程度となります。

そのため、少しでも高く売るのであれば「メルカリ」や「ラクマ」などのフリマアプリを利用してください。

仮にパソコンの電源がつかない状態であっても、部品取りを目的としたジャンク品として需要があります。

メルカリ出品リストの画像

価格相場がわからない…

相場を知らず、あまりにも高い価格で出品すると、いつまで経っても売れ残ってしまいます。

処分を目的としているはずが、押し入れに眠ったままになると意味がありません…。

効率的に処分したい場合は、「国内最大級のショッピング・オークション情報サイト【オークファン】」などの情報サイトを活用してください。

検索バーに型番を入力するだけでパパッと相場をチェックできます。

オークション・フリマの落札相場なら【オークファン】

オークファンの検索画像

価値の有無を把握したうえで、出品の是非を判断してください。

注意点として、業者・個人に関わらずパソコンを譲渡する場合はデータ消去は必須となります。

データを消去する方法

はじめに、次の3つの方法は完全なデータ消去はできません。

  • ファイルデータやフォルダをゴミ箱で削除する
  • パソコン(OS)を初期化する
  • 記憶装置(ハードディスク・SSD)をフォーマットする

データが消えたように見えますが、初期化や削除するだけでは「データ消去(完全抹消)」とはなりません。

ハードディスク上にはデータが残っているので、復元ソフト等で簡単に戻すこともできます。

完全に抹消するのであれば

  • データ消去(抹消)ソフトを使う
  • 物理的にハードディスクやSSDを破壊する

のどちらかです。

データ消去(抹消)ソフトを利用する

パソコンが起動する状態であるのが前提です。

データの消去ソフトは「フリー(無料)」「有料」のものがあります。

フリーのソフトでも問題はありませんが、有料のソフトの方が安心できます。

フリーソフトは検索すれば入手できます。

ただし、ダウンロード先には注意してください。

ウイルス感染を狙った悪質なソフトの可能性もあります。

有料ソフトであれば「完全ハードディスク抹消」がおすすめです。

簡単な操作で完全に消去できます。

記憶装置(ハードディスクやSSD)を物理的に破壊する

記憶装置の破壊は手間が掛かりますが、もっとも確実な方法です。

物理的な消去手段をとりたい場合は、次の手順で記憶装置を取り出す必要があります。

  1. パソコンのカバーを開く
  2. ハードディスク(SSD)を探す
  3. ハードディスク(SSD)の配線を外す
  4. ハードディスクを取り出す

実際にハードディスクを取り出した画像です。

取り出したハードディスク画像です
■ハードディスク

ハードディスクは緑の基盤のネジを外すと円盤が見えます。

ハードディスク

あとは、次のいずれかの方法で物理的に壊します。

  • カッターで円盤(ディスク)の部分を切り刻む
  • ハンマーで叩いて円盤(ディスク)を曲げる
  • 電動ドリルで穴をあける

基盤は取り外さなくても、円盤(ディスク)部分さえ破壊できれば問題ありません。

まとめ

パソコンの処分は「家電量販店」に持ち込むのが楽です。

さらに、データを消去しておけば怖いものは何もありません。

使わないパソコンをいつまでも持っていても仕方がないので、気軽に処分してしまいましょう。

参考になれば幸いです。

追記:データの漏洩について

基本的にパソコンを回収、および処分する業者は個人のデータに興味ありません。

そもそも大きなリスクをとってまで、欲しい情報がないからです。

ただし、想定しないこともありえます。

データ消去は「あくまで保険」ですが、保険はとても大切です。

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