本記事ではノートン360に搭載されているセーフカムの
役割と設定方法を詳しく解説しています。
こんにちは、家電量販店のパソコン販売員かややよ(@kayayayo)です。
セキュリティソフト「ノートン 360」を導入すると、「セーフカム」が目に付きますよね。
なにこれ?
「セーフカム」は、WEBカメラの乗っ取り(ハッキング)を防止する機能です。
WEBカメラをハッキングされると、次のような問題が出てきます。
- 私生活を覗き見られる
- 個人情報を外部サイトに投稿される
- ネットワーク上からカメラを操作される
などなど。
部屋の中でポカーンと口を空けていたり、下着姿でウロウロしたりしているところを、誰かに見られていると想像しただけで冷や汗ものです…
ということで、「ノートン 360」を利用している方に「セーフカム」の役割や設定方法を紹介します。
セーフカムの役割とは?
「ノートン 360」に標準で付いている「WEBカメラハッキング」対策専用の機能です。
セーフカムを「オン」にすることで、アプリ(ソフト)やマルウェア(悪意のあるプログラム)が、WEBカメラに勝手に接続することが出来なくなります。
WEBカメラに接続できるのは「ユーザー(自分)が接続を許可」したプログラムのみになります。
また、ノートンの設定画面から簡単に「許可」「拒否」を簡単に切り替えることができます。
例えば、普段はビデオ通話アプリ(スカイプやディスコード等)を利用していても、任意のタイミングでWEBカメラへの接続を拒否することが可能です。
なお、セーフカム機能は初期設定で「オン」になっています。
じゃぁええやん。。。って話ですよね。
しかし、設定方法が分かりづらいのと
適当に操作して意図せず「オフ」になっていることもあるので、あらためて保護状態を確認してみてください。
WEBカメラを許可しているプログラム一覧の中に「知らないアプリ」が含まれていないかチェックするのもお薦めです。
セーフカムの設定方法
簡単に確認できるので、実際に「ノートン」の画面を見ながら進めてください。
デスクトップ左下の「スタート」画面をクリックして、プログラム一覧から「ノートン 360」を開いてください。
赤枠の「開く」ボタンをクリックしてください。
「歯車」マークの設定をクリックしてください。
下図の「①」が「オン」になっていれば、『セーフカム』が動作しています。
また、初期の状態では「①」と「②」は「オン」になっています。
「②」が「オン」の場合、WEBカメラに接続するプログラムが「安全か危険か」をノートンのデータベース情報を元に判断します。
「安心なプログラム」として処理された場合は、自動的に許可されます。
赤枠の中が「WEBカメラに接続するプログラム」の一覧です。
アクセスのドロップダウンメニューで「許可」「遮断」「確認する」を選択します。
- 各項目の意味
-
許可=該当プログラムがWEBカメラへ接続できるようになります
遮断=WEBカメラへのアクセスを拒否します
確認する=該当プログラムの起動時に接続の可否を決定します
私のパソコン環境では「Skype」と「Discord」が、WEBカメラに接続するプログラムなので一覧に表示されています。
説明の画像ではどちらのプログラムも「遮断」して、WEBカメラへの接続を拒否している状態です。
セーフカムの動作(挙動)
「許可」「遮断」「確認する」を選んだ時の挙動は次の通りです。
※「Discord(音声やカメラ出力が可能なプログラム)」を例に説明しています。
■「許可」を選択
プログラムがWEBカメラにアクセスした時、「許可」の通知と共に映像が出力されます。
■「遮断」を選択
プログラムがWEBカメラにアクセスを試みた時、「拒否」の通知と共に映像は表示されません。
■「確認する」を選択
プログラムがWEBカメラにアクセスを試みた時、警告と共に実行方法の選択画面が表示されます。
次の中から実行方法を選択します。
1回許可する | 1度だけ映像が出力されます。次回、プログラム起動時に再度「許可か遮断か」を選択します。 |
常に許可する | 映像が出力されます。次回にプログラムを起動した時も映像出力が許可されます。 |
1回遮断する | 1度だけ遮断し映像は出力されません。次回、プログラム起動時に再度「許可か遮断か」を選択します。 |
常に遮断する | 映像は出力されません。次回にプログラムを起動した時も映像出力は拒否されます。 |
慎重にWEBカメラのアクセスを管理するのであれば、信用しているプログラムでも「1回許可する」を選択した方が安心できます。
例えば、「映像会議」や「配信アプリ」などでカメラの利用頻度が高い場合、WEBカメラを動作させたくない時にも映像が出力される可能性があります。
「1回許可する」を選んでおけば、プログラムの起動毎に処理方法を決定できるので、ふとした時に映像が出力されてしまったという事故を防げます。
また、「確認する」を選ぶことで、セーフカムの管理画面を開いて操作する手間を省略できます。
「許可」「遮断」「確認する」の設定はプログラムを一度終了しなければ適用されません。
まとめ
「ノートン 360」のセーフカム機能を利用すれば、WEBカメラのハッキングの脅威から守ってくれます。
「ノートン」以外のセキュリティソフトを使っていてWEBカメラの挙動が管理できない場合は、物理的に対策(カメラレンズにテープを貼る等)することでも効果があります。
他にも、ノートン360にはインターネット通信を暗号化する「ノートン セキュアVPN」や、ダークウェブへの情報流出を感知する「ダークウェブモニタリング」など便利な機能が搭載されています。
ノートン セキュアVPNの機能や使用方法は下の記事で詳しく紹介しています。
タークウェブモニタリングの機能や設定方法は下の記事で紹介しています。
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